今回は『ストロークでなぜか準備が遅れてしまう理由』についてです。
・素振りや球出しでは普通に打てている
・決して足や反射神経が鈍いわけではない
にも関わらず、ストロークで準備が間に合わず打点が後ろになり、振り遅れてしまう現象が起きます。
「準備を早くして!」
「テイクバックを早く!」
「すぐに上体をターンして!」
頭ではわかっているはずなのに、何故か実際に打つと遅れてしまう。
そんな悩みをお持ちのあなたは、本記事で問題を解決するヒントを見つけて頂けますと幸いです。
「素振り等ではスイングに問題無いのに、実践になると準備が遅れる」
前向きに考えれば、
準備さえ遅れなければシッカリ良いショットを安定して打てるようになると言えます。
ストロークの準備が遅れてしまう根本的な理由【考え過ぎ問題】
ズバリ、
頭で分かっているのにどうしても振り遅れてしまう場合は『頭を使って考え過ぎ』かもしれません。
テニスで重要な「リズム」について
テニスにおいてリズムは重要な要素です。
例えばサーブの場合、
トスを上げる前の動作やルーティンも人それぞれで、打つまでの動作を全てスムーズに行わなければ良いトスも上がらなければ良いサーブも飛びません。
ストロークに関しても同様で、
自分が最も打ちやすい、調子の良いリズムが存在します。
(これは個人の感覚的な要素なので言葉で説明するのは難しいですが)
調子の良い時ほど、自分のリズムでボールが打てているわけです。
考え過ぎると身体の動きが止まり、リズムも乱れる
人間はそこまで器用でもないもので、複数の事を同時にこなしたり、他の事を考えながら目の前の事に対応するのは難しいと思います。
要するに、
あれこれ頭を使って考え過ぎると身体の動きが止まってしまい、『リズムが乱れる⇒準備が遅れる』という現象が起きているのです。
人間の脳はちまたで右脳が「芸術脳」、左脳が「言語脳」と呼ばれておりまして、感覚を司るのが右脳になります。
そして、
運動とは本来感覚で行うもの。
自転車を漕ぎながら漕ぎ方について難しく考えたりする人は、中々いないでしょうし、ほぼ無意識に足を動かしてペダルを漕ぎ、ハンドルも何となく動かして曲がっていると思います。
考え事をしながら漕げば普通に危ないですし、転倒してしまうかもしれないですよね。
テニスに関しても、究極自転車に乗るような感覚で打てるのが理想ではないでしょうか。
もちろん新しい技術を身につけたい場合はそれを意識する必要があるものの、必要以上に考え過ぎれば動きが止まり、振り遅れます。
テニスでの『考え過ぎ』を辞める為にはどうすればいい?
ズバリ、
『ラリー・プレー中は動きを止めないこと』です。
練習時間や情熱に実力が伴っていないタイプは、もともと真面目だったり、頭を使うのが得意な方が多い傾向にあります。
なので、言ってしまえば「言語脳が出しゃばりやすい」のです。
言語脳が出しゃばれば身体の動きが止まり、リズムも乱れてストロークでも振り遅れます。
そこでオススメな方法として、
「考えるのを辞めようとするよりも、ひたすら身体を動かし続ける」ようにした方が結果的にリズムも合ってくるようになるんです。
とにかく足を動かし続けてみてください。
「どう動かそう?」なんて考えなくても大丈夫です。
むしろ、それが準備の遅れ・振り遅れに繋がります。
スプリットステップでもサイドステップでも、究極止まらなければOKです。
まとめ
テニスにおいて「リズム」はとても重要で、必要以上の考え過ぎ・頭の使い過ぎは身体の動きを止めて、結果的に準備が遅れて打点も後ろになりがちです。
ですが、頭を使うこと自体は決して悪いことではなく、結局はバランスが大事になります。
・相手からポイントを取る為の戦術
・自分の得意なパターンを作る方法
・より良いショットを打つための身体の使い方
等々、何らかの問題・課題に直面した場合は頭を使わなければ解決も難しいでしょう。
ただしリズムとは感覚的な要素ではあるので、その点を改めて意識してみてはいかがでしょうか。