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テニスが上達する人に共通する、”ある姿勢”とは?即実践できるコツ

テニスの姿勢
「長年テニスを続けているのに全然上達しない…」。そんな悩みを抱える方はとにかく多いです。実際、日本のテニスユーザーで上級者と呼ばれる方はほんの一握りで、テニスの上達で悩む人数の方が圧倒的多数です。どこのテニススクールも、上級者よりも初心者~中級者の方が多いでしょう。

しかし、いま上達しないからといってテニスを諦める必要はありません。テニスはふとしたきっかけで劇的に上達します。初心者の場合は練習が必要ですが、”経験者”と呼ぶのにふさわしい、それなりのキャリアを持つ方が長年上達できないということは、上達するときは一気に上達する可能性を大いに含んでいるのです。

人によってテニスが上達しない原因、上達させるためのコツは異なりますが、その中でも「姿勢を変えるだけでテニスが上達する」ケースもあるのです。ちなみにここでいう”姿勢”とは、身体的な姿勢に限らず日々の練習に対する姿勢も含みます。

ノバク・ジョコビッチ選手が食事を変えただけでATPで無双し続けたように、今あなたが悩んでいることも案外簡単に解決する可能性があります。これからお話することを意識するだけで、あなたのテニスが劇的に変化する可能性を含んでいるということでもあります。

「それ、知ってる!」と考えず、全ての情報をフラットに受け止めてみましょう。普段自分はできてきると思っていることも、改めて意識すると意外にできてなかったということもよくあることです。是非、ワクワクしながら読み進めて頂ければ幸いです。

【テニスを上達させるための基本姿勢】重心は常に落とす

テニスの基本姿勢

ラケットスポーツはラケットを扱う手や腕、つまり上半身の動きに目がいきがちになってしまいますが、重要なのは下半身です。「テニスは下半身のスポーツ」といっても大げさではありません。

重心がしっかり落ちていれば、どんなに腕の力がなくても力強いボールを打つことできます。下半身とは、テニスにおいてすべてのショットの土台と言えます。土台を疎かにしては、いつまで経ってもテニスは上達しません。特に初級者は下半身を活用せず、棒立ちで打っている方は多いです。

テニスを上達させるための外的な姿勢としてまずは、「常に重心を落として構える」ということを意識してみてください。普段はなかなかストロークなどが安定しない方でも、重心を落とすことを意識するだけで驚くほどテニスが変わることも珍しくありません。

上半身は筋力も申し分なく、本来ならもっと力強く重いショットを打てるはずなのに、良いショットを打てずに悩んでる方は重心を落とすだけでテニスが劇的に上達します。ストロークに限らず、サーブやボレー、スマッシュなど、全て共通です。

そこで、最も簡単に「重心を落とす姿勢」を維持し続ける方法をご紹介します。ズバリ、「足のスタンスを広く取る」。ただ膝を曲げるだけでは思った以上に重心は落ちてないのです。実践してみればわかりますが、スタンスを広く取ればスッと腰を落とすことができるのです。

イメージとしては、少なくとも自分の肩幅の倍以上のスタンスは取るようにしましょう。はじめのうちは大げさな方がちょうど良いです。慣れないうちは足の疲労感が凄まじい面もありますが、テニスを上達させるためにはそれに慣れることが大切です。

また、ストロークでボールを打つ際によくジャンプしている方がいますが、重心を落とした姿勢を定着させて、ある程度コントロールが安定するまではジャンプせずに、フィニッシュまで重心を落とした方が慣れるのも早いです。

【テニスを上達させるための基本姿勢2】アゴを引く

ボールを打とうとする女性

かなり細かいですが、実はこれも重心を下げられない要因の1つでもあります。特にストロークでは、アゴが上を向かないように意識することで重心を安定させることができます。アゴが上を向いているとは、「ボールに対して上から目線になっている」イメージがわかりやすいかと思います。

フェデラーがボールを打つときに顔がまったくブレないのも、アゴを引いていることでさらにブレを抑えることができているのです。逆にアゴを引いていなければ顔もブレやすく、結果的に身体の軸全体がブレてショットが安定しなくなってしまうのです。ボールに対して上から目線だと、フォームの見栄えもイマイチになってしまいます。

実際に自分がアゴを引いて打ってるかどうかは、自分のフォームを正面から動画か写真で撮れば一目瞭然です。テニスが上達しない方は特に、テイクバック~インパクトの間に上から目線になってるケースが多いのです。

私自身もかつてはこの「ボールに対して上から目線」がとてもわかりやすく表れていました。しかし、アゴを引いて打てるようになってからは、重心も安定するようになったうえに、客観的に自分のフォームをチェックしても以前と比較して明らかに見栄えが良くなりました。

アゴを引いてるかどうかは、自分では中々実践できているかわからないものです。今一度、ご自身のフォームを誰かに見てもらったり、動画などを撮ってチェックしてみましょう。

【テニスを上達させるための基本姿勢3】脱力して打つためのコツ

脱力テニス

「脱力」はテニスに限らず、すべての運動を円滑に行うために不可欠な要素です。「テニス上達のコツは脱力」と言っても決して大げさではありません。テニスにおいては基本的に力んで得られるメリットは皆無と言ってもいいででしょう。

ですが、「自分としては脱力して打ってるつもりなのに、コーチからは力んでると言われる」という方は多いのではないでしょうか?私もジュニア時代はコーチにしつこい程指摘され続けていたにも関わらず、結局脱力できずに苦しんでいたものです。

「具体的にどうすれば脱力できるのか?」が大事になります。力みについては、下半身を使って打てるようになればある程度上半身の力は抜けるようになります。が、どうしても力が入ってしまう場合も多いです。

脱力するコツとしては、「肩の力を抜く」ことです。身体が力んでいる際は肩に力が入っており、その証拠として肩の位置がリラックスしているときよりも高くなります。なのでイメージとしては、「なで肩」になるように、肩の位置を低くしたまま最後まで振り切るように意識しましょう。

ただ、下半身を使えてない場合はまず重心を落とすことに集中する必要があります。1つずつ身につけていくことが、テニスを上達させるための何よりの近道になります。

ナイスショットもミスショットも笑顔で!全てを楽しむ姿勢が大事

テニスを楽しむ

イライラはテニスの上達を妨げます。ですがテニスは個人スポーツであり、自分との戦いでもあります。特に試合に出るプレーヤーの場合、引退するまでこのイライラ・ストレスと向き合い続けなければなりません。

よく学生で、「現役引退後に急激にテニスが上達した」人を見たことはありませんか?実はこのパターン、意外に多いのです。実際に私の同世代でも、学生時代では特に戦績も良くなかった人が、気づけば卒業後にプロになって全日本選手権に出ていたことがあります。

私自身も、学生時代よりも今の方が確実に強いと断言できます。やはり大きな要因としては、「勝たなければいけない」という、学生ならではのプレッシャーから解放されたのが大きいと考えています。

もちろん今でも試合をするなら勝ちたいと考えますが、「体育会だからサークルのチャランポランには負けるわけにはいかない!」「レギュラーである以上、何としても勝たなければ!」「絶対強くならなければ!」といったプレッシャーから解放されたのです。

大学を卒業した今になって振り返ってみると、ちっぽけなプライドだったと思いますが、テニスが上達せずに悩む人ほど、こういったプレッシャーにやられてしまう人が多いです。結果的に、「真面目な人ほど報われない」という現象が起きているのかもしれません。

もしあなたが絶不調に陥ってしまったら、一度、結果を求めず自分の打ちやすい方法でテニスをしてみてください。ナイスショットを打ったら素直に喜び、ミスをしても「まぁそうだよな」と軽く流して、テニスを楽しむようにしてみましょう。

余裕のある姿勢がメンタルも安定して、テニスのプレーにも余裕が生まれて、「社会人になってからテニスが楽しくなった」という方は多いです。しかも、いつの間にかテニスも上達しています。子供がゲームにハマるように、純粋にテニスを楽しむ姿勢が一番のテニス上達のコツとも言えるかもしれません。

まとめ

    ■テニスを上達させる外的姿勢

  • 重心を落とすように意識する
  • ⇒足のスタンスを広く取ってスッと腰を落とす

  • アゴを引いて打つ
  • ⇒ボールに対して上から目線にならないように注意

  • 脱力して打つ
  • ⇒肩の力を抜いて、なで肩にして打つイメージ

    ■上手く打つ以前に楽しむ姿勢が大事

  • 余計なプライドは捨てる
  • ⇒プレッシャーから解放されるだけでテニスが劇的に上達することも

  • 結果を求める前にまず楽しむ
  • ⇒子供がゲームにハマるように、”ただ、テニスする”

一度情報をフラットに受け止めた上で鵜呑みにせず、自分に合ったものだけを取り入れるようにしましょう。