フェデラーのような芸術的なストローク
錦織圭のような強烈なフォアハンド
デルポトロのような破壊的なフォアハンド
テニスをやっている以上、観客を魅了するような素晴らしいショットに誰もが憧れを抱くものです。あれぐらいのレベルにまでテニスが上達すれば、普段の練習もさらに楽しく打てるようになるでしょう。
ただ、彼らプロは一見簡単そうに凄まじいショットを打っているものの、真似をしようとして同じように打てるものではありません。むしろ、見た目だけに囚われてしまうとテニスは上達しません。
ストローク、ラリーはテニスの醍醐味です。ストロークを上達させることができれば、テニスの楽しさも、戦術も倍増させることができます。試合においても圧倒的に有利と言えるでしょう。
今回は良いショットを安定して打てるように、ストロークを上達させるコツを3つほどご紹介します。
・ショットの勢いが増して、ラリーで打ち勝てるようになる
・インパクトも良くなり、攻撃的なプレーができるようになる
・気持ちよく打てるようになり、どんどんテニスが楽しくなる
簡単でちょっとしたコツですが、実践するとこういった効果が得られる可能性があります。
・ストロークで球が浅い、重みがない
・身体は鍛えているのに、ボールが飛ばない
・波が激しく、安定しない
そんなあなたは、今回ピックアップしたコツを実践してみてください。お役に立てて頂ければ幸いです。
【あなたのストロークに息を吹き込むコツ】打つときに声を出してみる
非常にシンプルで簡単な方法ですが、声を出すことでテニスが驚く程上達する可能性があるのです。実際、プロでもアマチュアでも実績のある選手で声を出して打つ人は多く、実際に素晴らしいショットを打っています。
声を出して打つことで、メンタルが前向きに、強気になりやすいです。テニスとはメンタルスポーツ。声を出すことが恥ずかしくて抵抗感を持っている場合、これを実践するだけで化ける可能性は高いと言えるでしょう。
また、声を出すということは息を吐きだすのと同じです。息を吐き出すことで、よりリラックスしてボールを打つことができる効果もあるのです。声を出さなくても息を吐き出して打てる選手もいますが、インパクトと同時に声を出すことでタイミングも取りやすくなるのです。
実際にボールを打つときはフォームではなくボールの軌道(コース)を意識する
運動とは本来頭で考えるのではなく、感覚で取り組むもの。自分のフォームをあれこれ考えていては感覚的にプレーすることはできません。素振りや球出し練習などでフォームを意識したりする分には問題ありません。
ですが試合中に自分のフォームのことばかり考えてしまえば、ボールへの集中力も下がると同時に、ポイントを取る為の戦術を考える余裕もなくなってしまうのです。テニスで最も意識すべき存在はボールです。ボールへの集中力が無ければ、テニスを上達させることはできません。
もし自分の打ち方やフォームに問題がある、改善しなければならないことがあるなら、反復練習で身につけましょう。そして試合では自信を持ってラケットを振っていくことが大切です。
試合や、ラリー練習では自分のフォームではなく、ボールの軌道や着弾地点などを意識して練習するだけでも、単純な打球スピードを追い求めるよりもテニスは短期間で上達し、試合でも勝てるようになります。
できる限り高い打点で打つように意識する
テニスの試合では、イージーミスが目立ちます。上級・競技者レベルではチャンスボールは確実に決めなければ勝てません。逆に、一定以下のレベルの試合ではチャンスボールをミスしてしまう選手が多いです。
この理由としては、チャンスボールを打ち慣れていない、つまり高い打点で打つことに慣れていないことが考えられます。バウンドして跳ね上がったところを叩けばいいものを、あえて落としてから打ってしまうのです。これでは攻撃的なテニスはできません。
オープンレベルの試合でもしっかり勝てるレベルの選手は例外なく高い打点で叩くことができます。普段のラリー練習でも、打点を落とさず気持ちライジング気味で打てるように意識してみてください。
自滅しないことが一番大事とはいえ、決定打に欠けるとポイントも取れないので、テニスの上達も実感することができません。
まとめ
・打つときに声を出す
・フォームではなく、ショットの軌道を意識する
・高い打点で打つように意識してみる
かなりシンプルな方法ですが、テニスは深く考えれば考える程不調になり、悪循環に囚われてしまう恐ろしさもあります。そういったサイクルにハマった場合、余計な思考を止めて開き直った瞬間、一皮むけるかのようにテニスが上達することも頻繁にあります。
感覚とは頭で考えるのではなく、感じる。テニスで頭を使うのは技術ではなく、あくまで試合で勝つための戦術面です。テニスに行き詰まっているのであれば気軽に実践してみてください。何らかのきっかけになれば幸いです。