「テニスをもっと上達させたい!」
「でも、練習してるのに伸びない…」
そんなテニス上達にお悩みのあなたが、右肩上がりでメキメキ上手くなるきっかけになれば幸いです。
「好きで練習しているけど、思うように上達しない」という方は多いですが、テニスはやり方次第でちゃんと上達します。上達を実感できればテニスはどんどん楽しくなるので頑張りましょう。
【前提】テニスの上達理論の本質はただ一つ
結論からいうと、
本質的なテニスの上達理論は1つだけです。
・仮説立て(何故ミスをする?⇛これを改善できれば安定するのでは?)
・検証実施(練習(実践)⇛改善できなければ別の仮設を立てて検証・上手く打てれば習得する)
このサイクルを意識しつつ、後は練習あるのみになります。
テニスを上達させる為の現状把握
テニスを上達させる為の第一歩として、まずは『現状把握』です。
テニスが上達しない、思うなショットが打てないということは当然何かしらの問題が起きているワケなので、その問題も明確化しましょう。
・ダブルフォルトが多い
・ショットの威力が出ない
・走らされるとミスをする
こういった問題が起きていたとして、さらに深堀りです。
・ラケット面が下を向いている
・ラケットヘッドが落ちていない
・振り遅れている
・手打ちになっている
・打点が低い
・トスが後ろ気味で回転不足
・力が入りすぎ
このように、何が原因でミスが多かったりテニスが上達しないのかを把握しましょう。やみくもに練習するだけでは問題を解決できる見込みも無く、テニスも上達しません。
テニスを上達させる為の仮説立て
何が原因でミスをしているのかを把握できれば、それを解決することでテニスは上達するしかありません。
そこで、『どのようにすれば問題を解決できるのか』という”仮説“を立ててみます。
ストロークのネットミスを減らす為の仮説
●改善方法
・スタンスを広くして重心を落とす
・腕でラケットを引かず、体幹を意識する
・肩甲骨の動きを意識する
ダブルフォルトを減らす為の仮説
●改善方法
・肩や手首の力を抜く
・トスを前方に上げる
・当てる面の位置を変える
1つの要素だけ取っても、それを改善する為の方法やポイントはたくさん出てくるものです。また、それらが1つのアドバイスとして実践するにも、1人1人の打ち方や感覚の違いで合う・合わない問題も出てくると思います。
ただし、このように考えつく仮説の中から自分に合う要素が見つかれば、短期間でテニスを劇的に上達させることだって可能です。
正しく仮説を立てるには自分のテニスを客観的に見れる必要があるので、動画を撮るのもかなり効果的と言えます。
テニスを上達させる為の仮説検証
仮説を立てれば、テニス上達のきっかけを掴めるのも後少しです。自分の立てた仮説を練習で実践してみましょう。
実際に検証してみて、仮説が正しければ問題は解決(ネットミスが減る・ダブルフォルトが減る等)し、テニスは上達するはずです。
逆に仮説が間違っていた場合は、現状は変わらない(テニスは上達しない)ので、また新しい仮説を立てて再検証(練習)するしかありません。テニス上達への道はこれの積み重ねです。
注意点:ちゃんと習得できて初めてテニスは上達する
実践してみて得たものは、反復練習を繰り返して自分のものにしなければ上達したとは言えないかもしれません。
「昨日は上手く打てたのに今日は打てない」という現象もよくあるパターンで、それは検証した内容がまだ馴染んでいない状態です。
例えば普段からラケットを腕で引いている人はその動作が身体に染み付いているので、手打ちを改善するには新しく取り入れる要素を意識し続ける必要があります。
ほぼ無意識レベルで実践できるようになって初めて「新しい技術を習得した」と言える状態なので、根気よく練習しましょう。
テニスを上達させる為に最低限必要な要素とは?
以上のことを踏まえたうえで、実際にテニスを上達させるために最低限必要な要素について紹介します。
ストロークやネットプレー、サーブにも共通する部分があるのでお役に立てて頂ければ幸いです。
力を抜いて打つ(適度な脱力)
テニスは力んでも良いことは恐らくないと思います。力むことで運動連鎖も上手く使えずフォームもぎこちなくなり、ボールにもパワーが伝わりません。
感覚値になってしまいますが、6〜7割程度の力で余裕を持って打つようにした方がミスも減り、テニスの上達スピードも加速するのではないでしょうか。
プロ選手の練習風景でも、余裕を持ってゆったりしつつも力強いショットを打っているのがお分かりになると思います。
リズム・タイミング大事
テニスは相手ありきのスポーツで、飛んでくるボールを1球1球スピードや回転量、コースも変化するものです。
常に変化し続けるボールに対して変にフォームを固め過ぎるのは逆にミスショットへ繋がるリスクなので、フォームについて深く考える必要はありません。
だからこそ試合でもラリーで緩急をつけるのは効果的な戦略ですし、どんなボールに対しても柔軟に対応できるように、テニスは上達させたいところだと思います、
リズム・タイミングは感覚的な要素なので言語化が難しいですが、「テニスは相手ありき」ということを念頭に置いても損はないです。
打ち方やフォームについて深く考えすぎない
試合で勝つために戦略を考えるのは何ら問題は無いです。ただ、打ち方やフォームについて細かく考え過ぎるのは逆効果かもしれません。
本来ボールに集中するべきところを言ってしまえば「雑念が生まれる」ので、反応が遅れ、振り遅れ、ミスに直結します。真面目な人は結構当てはまりがちだったりするので注意が必要です。
真面目に練習しているつもりでもテニスの上達に伸び悩んでいる原因も「考え過ぎ」に該当するケースも珍しくありません。問題意識を持ちつつも、考えすぎず。というバランスの調整も、これから練習するうえで心掛けてみてください。
何をやってもテニスが上手くいかない場合の対処法
テニスを上達させるために様々な形で努力をしても空回りしてしまったり、自身のテニスが迷走してしまうこともあると思います。
そういったときは、一度フォームや打ち方について難しく考えるのを辞めて、「とにかく自分が気持ちよく、打ちやすいように打つ」ようにしてみてはいかがでしょうか。
一度頭をクリアにして、飛んできた珠をただ素直に打ち返してみるというのも良いと思います。
テニス上達に関する情報量に飲み込まれないようにしましょう
最近では有名なプロ選手を始め、多くのコーチや選手がテニスに関する情報発信を行うようになりました。皆さん、それぞれプレーで意識しているポイント等は様々ですよね。
注意すべきは『1つのアドバイスが10人全員に当てはまるとは限らない』ということです。
テニスを上達させるのに肝心なのは本記事でお伝えした通り、以下のサイクルです。
・現状把握(ミスする原因の明確化)
・仮説立て(改善方法を考える)
・検証実施(問題意識を持って練習)
試行錯誤してみて、自分の合う要素を取り入れていきましょう。
その過程で、ちょっとしたきっかけでテニスが劇的に上達する可能性は大いに秘めています。