私が高校生の頃の話です。高校時代はジュニアチームという、真剣度の高い環境で練習していて上達に悩んでいたとき当時のコーチにアドバイスを仰いだのです。
テニスのノウハウコレクター!様々な教材を買って勉強するがどれもイマイチ…
当時私が所属していたジュニアチームはみんな自分より年下の子が多かったです。ですがみんな自分よりも圧倒的にテニスが上手い子たちばかりで、正直陰でバカにされていた時期もありました。
元々超下手くそで、学校の部活もコートが少ないのに対して人数が多く、もっとボールを打てる時間が欲しかったのを機に入会しました。当時は本当に「上達したい!」の一心でスクールや本など、とにかく買って調べて実践、というのを繰り返していました。
しかしどれも一時的にはテニスが上達したかと思いきや、少し経つとすぐに元通りになったり、練習である程度打てても試合になるとまったくといっていいほどチームメイトに歯が立たず終いでした。
自分が調べていた中でも「テニスはリラックス、とにかく力を抜くことが重要!」というものがありました。一言で「リラックス」といっても色々あると思いますが、とにかく「力を抜けばいいんだ」と思っていました。
リラックスしようとしてもできない?良い球が打てる時もあるものの結果不安定
「とにかく力を抜くこと」を意識して練習していました。時々練習などでチームメイトをあっと驚かせるようなショットが放たれることもありました。しかし、それもやはり単発で、試合になるとミスしてばかりで結局負けは負けです。
当時の私はかなりの人見知りで、チームメイトと試合した後にアドバイスを聞こうにもなかなか聞く勇気が持てずに悶々としていたものです。コーチ陣も自分よりもはるかに有望な子たちの面倒を主に見ていたので、あまりアドバイスはもらえません。
球出し練習などで、自分はリラックスして打っているつもりでも、コーチからは「ダメダメ、もっと力を抜かなきゃ!」と言われてしまうのです。頭の中は「?」マークだらけでした。単発的にナイスショットが打てても、結局勝てなければあまり意味がありません。そんな状態が数カ月続きました。
緩~く、強く!コーチから貰った抽象的なアドバイスを実践したら凄いことに!
ある日いつものようにゲーム形式の練習をしていたとき、コーチからアドバイスをもらいました。やはり「まずはもっとリラックスして、力を抜け」というものでした。そこで「今がチャンスだ!」と思い、勇気を出して「具体的にどうすればリラックスできますか?」と質問してみたのです。
大人になった今振り返ってみるとかなりバカっぽい質問だったかもしれませんが、この質問がきっかけで私のテニスが変わりました。そのコーチからは「ラケットを引く時はゆる~く、打つときにだけ少し力を入れればいい」と言われました。
正直これもまた中々抽象的な気もしますが、当時の私は感覚的に何となく理解できていたのだと思います。そんな抽象的なアドバイスを自分なりに解釈した上で実践した結果、全体的にラケットの振り抜きが一気によくなりました。
その後たまに打てるナイスショットの確率も上がりテニスが全体的に安定して上達しました。感覚的には「一皮剥けたかな?」といった感じです。今もテニスは続けていますが、当時のアドバイスを意識すると急激に振り抜きが良くなるので不思議です。安定しているかどうかは別のお話ですが(笑)。