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テニスが上達する人は脱力が良くできている!力を抜いて打つコツは?

テニスフォアハンド
テニスにおいて脱力とは上達させる為の大切な要素。逆にテニスが上達しない人は力んでおり、リラックスしているとは言い難いです。

「もっと力を抜いて打て!」

頭ではわかっているつもりでも、こういったアドバイスで実際に力を抜いて打てるようになる人はごくわずかです。自分では力を抜いているつもりでも、客観的に見れば明らかに力んでいる、動きが固い人は多いです。

実際のところ、テニスは脱力ができなければ力強く重いボールを打つことはできません。ショットが不安定な人の多くは腕の力に頼りがちなのですが、手打ちと言われているように腕だけでは良いショットを打つことができません。力を抜いて下半身、腰の回転などを使って打うつことで、ナイスショットが生まれるのです。

何故ならば、腕をどれだけ鍛えても腕の筋肉とは小さいからです。腹筋や足の筋肉と比べれば、腕の筋肉とは微々たるものでしかないのです。その微々たるものに依存してボールを打つとなると、タイミングが少しずれるだけで暴発してしまい、ショットを安定させるには限度があります。

何故テニスを上達させるには脱力が大事なのかというと、

・全身の運動連鎖をスムーズに行えるようにする為
・怪我の防止(一定個所に負担を集中させない為)
・必要最低限のエネルギーでボールを打ち、パフォーマンス低下を防ぐ為

こういった理由が挙げられるかと思います。脱力して全身の運動連鎖を円滑にすることで、手打ちを脱却することができます。なので今回は、テニスにおいて力を抜いて打つための具体的な施策について考えてみましょう。

テニスでボールを打つ際の、運動連鎖の順番を理解する

まず第一ステップとして、運動連鎖の順番を理解することから始めましょう。普通に考えればわかることですが、復習も兼ねて確認してみてください。テニスはラケットスポーツであるせいか、どうしても腕の動きに目が行きがちですが、そこから直す必要があります。

運動連鎖の順番として大まかに分けると、

1:足
2:腰
3:肩
4:腕(肘)
5:手首
6:ラケット
7:ボール

こういった順番で力を伝えていきます。多くの人が意識してしまいやすい腕から先は、運動連鎖において後半となる部分です。上手く打てる人の多くは、腰の力を上手く使って打っています。身体の使い方が上手いと言われる人は、下半身のバネなどもしっかり使って強烈なスピンをかけていますね。

下半身を使ってボールを打つのと、腕だけでボールを打つのは使っている筋肉力も違う分、ボールの質も全く別物です。それでは次に、手、腕をリラックスさせる為の具体的な方法をご紹介します。

ラケットは豆腐が潰れない程度に優しく握るだけで良い

手打ちになってしまう原因としては、下半身が使えているかどうか以前にラケットを握っている手に力が入ってしまっているケースが多いです。つまり、初めから手に力が入ってしまいっていることで運動連鎖が上手くいっていないのです。

逆に、ラケットを握る手の力を抜けば運動連鎖は一気に円滑になります。そこでラケットを握る手は、豆腐が潰れないぐらい、優しく握りましょう。理想としては、インパクトの瞬間に少しだけ力を入れて、ラケットを押し出すのが望ましいです。

基本的にラケットを握る手は、ギリギリまで力を抜いて構えるようにしてみてください。よく例えで使われている「ムチのようなスイング」とは、手の力が上手く抜けているからこそできる動きなのです。

ラケットをゆっくりスイングするイメージでボールを打ってみよう

速く、鋭いショットを打とうとすると力んでしまいがちですが、ナイスショットを打つには力みは邪魔でしかありません。そこで一度、自分のスイングスピードを落としてゆっくり打つように意識してみるのも効果的な方法です。

プロのアップでも、ゆったりと打っています。ゆったり打っているように見えますが、実際には凄まじいショットを打っているわけです。ナダルなどのトップ選手が相手だと、一般人ではアップの相手にもなれないでしょう。

スイングをゆっくりする意識を持つことによって、身体の運動連鎖をより体感しやすくなります。腰の回転を使って打ちたい場合、ラケットが最後に出てくるイメージでボールを打ってみてください。このイメージが、身体を使ってボールを打つためのちょっとしたコツになります。

まとめ

テニスを上達させる為には、力みとはただただ邪魔でしかありません。身体の運動連鎖を円滑にするためには順番を理解したうえで、まず「ラケットを握る力を弱める」ことを意識してみましょう。

スイングスピードを上げようという思いは、より力んでしまう原因になります。ゆっくり、余裕を持って打つ練習をしてまずはショットを安定させましょう。自分では力を入れずゆっくり打っていても、相手のショットが力強ければそれを利用して案外簡単にナイスショットを打てるのです。