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テニスの上達は単なる技術に限らない!試合で勝つために最低限必要な”戦術”

テニス上達戦術
自分のテニスを上達させて試合に勝つためには、単に技術力を磨くだけではいけません。たとえ練習でどれだけ上手く打てる、良いショットを打てたとしても、試合で勝てない選手も5万といます。

テニスは各ショットのフォーム・技術に限らず、戦術も磨くことで初めて試合で勝てるようになるものです。仮にショットの質で劣っていたとしても、戦術やゲームの組み立て方次第でいくらでも6-0で勝つことができます。

極端な話にはなりますが、最低限のショットを一通り打てるようになれば、戦術次第でジャイアントキリング(大物食い)は面白いぐらいに起こせるようになるのです。プロの世界においては、良いショットを打てるのが当たり前。戦術が試合を左右します。

テニス界の生ける伝説、ロジャー・フェデラーもまた多彩な戦術使いです。フェデラーはショットのバリエーションも豊富な上に、これまでのツアー生活で様々なタイプの選手と戦ってきたことで、戦術の引き出し・ショットの組み合わせ方も多いです。

ショットのレベルが1で戦術レベルが5の選手は、ショットレベル5、戦術レベル1の選手に簡単に勝ってしまうのです。それぐらい、試合で勝つには戦術は欠かせません。本格的にテニスを上達させるなら、頭を使う必要があります。

そこで今回は、自己満足でなく、試合で勝てる選手になるという意味合いでテニスを上達させる為に最低限必要な戦術とは何か?そしてそれを身に着けるにはどうすればいいのか?ということについて考えてみましょう。

至ってシンプルなことですが意識するだけで、

・同じ相手に負けないようになる
・試合でのパフォーマンスも向上する
・本番で勝てる選手になれる

こういった効果が期待できます。

・練習ではそこそこ打てるのに試合で勝てない
・普通にやれば勝てるはずの選手に勝てない
・負け越しているライバルに勝てるようになりたい

そんなあなたは、是非最後まで目を通してみてください。

戦術を扱えるようになる為に上達させるべきテニスの技術は2つ

まず、試合で勝つための最適な戦術とは何なのか?ということについて考えてみます。ものすごくシンプルに考えれば、

自分の長所を、相手の短所にぶつける

ということです。具体例としては、

・バックハンドが苦手な相手はバックサイドを徹底的に狙う
・アプローチ、ボレーが苦手な相手は前におびき寄せてミスを誘う
・低い打点が好きな相手には軌道の高いボールを集める

こういった具合になるかと思います。一見ある程度テニスをしていれば誰でも思いつくようなことかもしれませんが、テニスが上達しない、試合で勝てない人は案外実践していないものです。

試合で勝てないのであれば、自分がどうやってポイントを落としているのかを、どうやってポイントを取っているのかを分析してみましょう。ポイントが取れる得意なショットやプレーは上手くできているケース。上手くできていることを変に改良せずそのまま行きましょう。

逆に注意すべきは自分の失点源、ポイントを落としているパターンです。イージーミスでも、同じミスを繰り返して負けているのであればそれはしっかりと克服すべき弱点と言えるでしょう。

ただ、戦術を組み立てて試合を有利に進めるためには、テニスの全ショットに共通して2つの要素が大切です。

ショットの深さ

ショットの深さは、テニスを上達させるには不可欠です。初級・中級レベルでは多少球が浅くてもミスをしなければ負けることは少ないです。しかし、一定以上のレベルになるとショットが浅いとすぐに攻撃されてしまい、主導権を握ることが難しくなります。

逆に、ショットが深ければ例え上級レベルであっても、そう簡単に攻撃はできません。打球スピードが遅かったとしても、「深い」というだけでそのショットは”攻撃”になり得るのです。初心者~中級者層はテニスにおいて打球スピードを追い求める人も多いですが、あまり効率的とは言えません。

多少浅くても安定してコートに入るようになったら、スピードではなく深さを意識して練習してみましょう。意識するだけでもテニスの上達スピードは大きく異なってきます。

コース

コースの打ち分けもテニスにおいては大切です。ジュニア時代の自分自身もそうでしたが、試合で何も考えず何となく打ってるだけで負けてしまう選手は多いのでないかと感じています。逆に簡単なコースを意識するだけでも、勝率を高めることができました。

試合で勝てるようになる為に身に着けるべきは、相手のバックハンドを狙うショットです。何故ならばクロスへのショットはストレートに打つよりもコートを広く使いやすく、オープンコートを作りやすいからです。

それと同時に、多くの選手はバックハンドが苦手です。試合で相手のバックハンドを徹底して狙うのは、プロもアマチュアも関係なくよく目にする光景ではないでしょうか。さらに、中途半端なダウンザライン、ストレートはかえって反撃を受けるリスクが高まります。相手の走行距離も少ないので当然ですね。

クロスへしっかり打って相手を走らせて、オープンコートへダウンザラインで決める。オーソドックスかつ強力な戦術です。これを実行できるようになる為に、クロスラリーの練習でもより意識してみてください。

まとめ

テニスのコツ
「テニスが上達する=良いショットが打てるようになる」とは限りません。スピードだけではなく、深さやコースをコントロールできるようになり、かつ戦術を意識して試合することで今まで勝てなかった相手にも勝てるようになります。

深いショットを、コースも完璧に100球連続でミスせず打てるようになれば、ほとんどの選手に勝つことができるといっても過言ではないかもしれませんね。